皆さん、こんにちは。
今日は、事業計画書の書き方はなんとなくわかったけど、肝心の内容はどうすればいいの?という方向けに、説得力のある計画作成のコツについて解説します。
一貫性を持たせることが最重要
いきなり書き出すのではなく、おおまかな全体のストーリーを作ってみましょう。
そして、まわりの人にそのストーリーが納得できるか聞いてみましょう。
SWOT分析はポイントを絞り、よりわかりやすく!
SWOT分析は、自社内外の状況をしっかり把握して、経営戦略に役立てるもので、事業計画書をつくるときにはSWOT分析の結果を記すのが一般的です。たとえば、補助金申請のための事業計画書を作成するのであれば、その補助事業の取り組みやその実現につなげることを前提で書きます。細かく分析してなんでも書けばよいというわけではありません。
本当にその事業をやる必然性があるか?
たとえば、コンサルタント業を営む当事務所が新たな事業として「ネイルサロン」を開業しようとするとします。ふつうはなぜ…?となりますよね。そのなぜを丁寧に説明する必要があります。
「自社の強みを生かせる市場ニーズがあるから」、「既存事業との相乗効果が得られそうだから…」、根拠をもってしっかり説明しましょう。
市場ニーズを徹底的に調べて計画に反映させる
そしてやろうしている事業に一定のニーズがあるかを確認しましょう。
特にニッチな市場の場合は、調べても見つからないことがありますが、その際は見方を変えてみましょう。
例えば部品メーカーであれば、その部品が使われている最終製品の動向を調べたり、類似の最終製品でのニーズがないか検討してみましょう。
サービス業であれば、ノウハウが別の分野でも生かせられないか見方を変えてみましょう。そうすることで、求めるデータへアクセスできる確率が高まります。
また、上場企業のIR情報や新聞記事、政府発表資料を使うのもひとつの方法です。そのほか、問い合わせやアンケート結果といったお客様の声も十分な説得材料になります。
不足するリソースをどうやって補うのか?
新しいことに取り組むうえで、知識・ノウハウが不足していることがほとんどだと思います。
やろうとしている事業に対して、今、何が不足しているのかをまず説明しましょう。
そのうえで、どのように不足するリソースを補うのかを説明しましょう。
例①)生産体制が不十分
設備投資を行う、工場を拡大する、生産工程を見直す。
例②)知識・ノウハウが不足している
新事業のための人材を採用する、外部の企業からノウハウを提供してもらう、取引先と連携する、外注する。
例③)資金が不足している、債務超過等
金融機関からの支援を受ける、クラウドファンディングを活用する。
数値計画をしっかりと積み上げる
たとえば売上が1年後に10倍になる計画をつくるのであれば、なぜそうなるのかをきっちりと説明する必要があります。売上見込みやコストなどに積み上げ、その算出根拠を丁寧に説明しましょう。
飲食店を例に挙げると、月あたり営業日数、営業時間、席数と回転数、想定客単価、テイクアウトを利用するお客さんの数などから数値計画を作成します。
商圏を設定した場合には、商圏人口や当社商品・サービスの利用頻度、競合店の状況などを総合的に勘案して数値計画を策定しましょう。
また、事業計画は「どれだけ売れるか」ことに主眼が置かれがちですが、自社の商品・サービスを買ってくれる人だけでなく、会社にその商品・サービスを提供できるだけの余力があるかという点にも忘れず着目しましょう。
いかがでしたでしょうか。
当事務所は、補助金申請・事業計画策定支援の経験豊富なメンバーがそろっております。
ぜひお気軽にご相談ください。