今回は、クラウドファンディングを活用した商品販売の事例をご紹介します。販売促進と資金調達を同時に行える有効な取り組みでした。
単にクラウドファンディングに出展するだけではなく、認知を高めて手に取ってもらうことが重要です。そのためには、商品のセールスポイントを明確にし、しっかりと表現することがコツです。
相談の経緯
支援先の事業者様は美容室を営み、都内に数店舗を運営しています。また、YouTubeチャンネルも運営されており、チャンネル登録者数は5万人以上を獲得しています。もともと経営計画の策定に関する相談を受けていましたが、新規事業として商品販売を行うことになりました。
商品販売のための販路開拓を検討した結果、クラウドファンディングを活用することが有効な手法であると判断し、取り組みをスタートしました。
支援の内容
当社が支援した内容は、大きく以下の3点です。
1. クラウドファンディングサービスの選定
クラウドファンディングでプロジェクトを掲載するサービスは数多く存在します。選定の着眼点として、海外展開を視野に入れているのか、社会貢献性があるのかなどの基準で検討を進めました。今回は国内向けの美容商品であったため、事業者様と打ち合わせを重ねた結果、Makuakeを選定することになりました。
2. 成立に向けた支援
基本的にプロジェクトを掲載する際、サービス側から担当者がアサインされます。担当者は特化したノウハウを持っているため、指導を受けながら作業を進めました。当事務所では、全体のスケジュール管理、達成基準の設定、ターゲット層の決定(狙わない層の設定も含む)、宣伝活動のブラッシュアップ、返礼品の構成、支援者に伝わる文章の作成など、多岐にわたる支援を実施しました。
3. クラウドファンディング後の販売活動支援
これまで商品販売を行ったことがない事業者様だったため、販売開始後の物流についても提案しました。在庫の保管方法、商品発注の流れ、広告チラシの作成など、継続して販売できる体制づくりを支援しました。
支援の結果
クラウドファンディングは目標金額の13倍となる約250万円の支援を達成することができました。その後、大手ショッピングモールから直接販売の打診を受けるなど、継続した販路の開拓にも成功しました。主体的に取り組む事業者様に伴走し、当初の予定を大きく上回る成果を得ることができました。
新規事業、特に商品の販売をスタートする際の販路開拓に、クラウドファンディングは非常に有効な手法となります。
今後も、クラウドファンディングを活用した支援を通じて、お客様の事業発展をお手伝いしてまいります。