皆さん、こんにちは。
今日はSWOT分析のお話です。
SWOT分析って何?
経営環境を分析するためのフレームワーク(枠組み)のひとつで、自社の事業の状況等を
・強み(Strengths)
・弱み(Weaknesses)
・機会(Opportunities)
・脅威(Threats)
この4つの項目で整理して、分析する方法です。
もう少し詳しく見ていきましょう。
ミラサポplusでは、以下のように説明されています。
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SWOT分析では、自社の事業の状況を内部環境(自社がもつ資産やブランド力、品質など)のプラス要因の「強み」とマイナス要因の「弱み」と、外部環境(自社を取り巻く、市場や競合、法律など)のプラス要因の「機会」とマイナス要因の「脅威」に分けて整理します。
SWOT分析を行うことで、経営戦略の策定や意思決定に役立てることができます。
出典:ミラサポplus マンガで分かる、SWOT分析 https://mirasapo-plus.go.jp/hint/16748/
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ざっくり言うと自社内外の状況をしっかり把握して、経営戦略に役立てましょうという感じですね。
事業計画の作成と一体何の関係があるの?
SWOT分析を行うことで得られる、いくつかのメリットがあります。
・事業の方向性が整理できる、明確になる。
・事業を行ううえで、不足するリソースをどのように補っていくかなど、 経営資源の配分方法や強化を見直すきっかけになる。
・競合他社の状況や法規制の動向を見直すきっかけになる。
実際にある企業をSWOT分析してみた ~ケンタッキーの例~
実際の企業のSWOT分析をしてみましょう。
※SWOT分析の方法やコツについてはここでは割愛します。
ケンタッキーフライドチキン(以下、ケンタッキー)を例にとって分析してみます。
ケンタッキーは、フライドチキンをメインメニューにおいたファストフードチェーン店で、直営店、FC店合わせて1138店舗を展開しています(2022年5月6日現在)。素材から食材の配送、調理に至るまで徹底的にこだわって商品を提供し、コロナ禍においても過去最高の売上高を記録しています。
参考:日本KFCホールディングス株式会社 https://japan.kfc.co.jp/
強み(S)…
・ファストフード店として、知名度・認知度の高さ
・オリジナルチキンの商品力・ブランド力
・定期的に新商品を投入できる開発体制
・100%国内産の鶏肉にこだわることのできる供給体制が整っている
(安心安全な食材へのこだわり)
弱み(W)…
・他のファストフードに比べ高価格帯のため、顧客の来店頻度が少ない
(ケンタッキー=クリスマス、ハレの日イメージ)
機会(O)…
・クリスマス、正月などのイベント需要
・新型コロナウイルスによるテイクアウト、ドライブスルー需要の増加
脅威(T)…
・鳥インフルエンザなどにより、鶏肉が安定供給されない可能性がある
・物流の混乱によりジャガイモが輸入できなくなる可能性がある
・マクドナルドやモスバーガー、コンビニ各社などがフライドチキンに力をいれており競争が激化傾向にある。
SWOT分析を経営戦略に生かす
たとえば、SWOT分析で分析したことを次のように経営戦略に生かすことができます。
「多くの競合他社(脅威)がフライドチキンに参入しているけれど、国内産鶏肉にこだわっているファストフード店はほぼない。オリジナルチキンの商品力と国内産鶏肉へのこだわり(強み)を全面的に押し出したプロモーションを展開しよう」
「来店頻度の低さ(弱み)を克服するために、お得なメニューを増やしてお客様に来ていただけるようにしよう」
「テイクアウト需要(機会)があるので、テイクアウト専門店やドライブスルー店舗を強化しよう」など…。
ちなみにケンタッキーは「エブリデイブランド戦略」を打ち出しているそうで、500円メニューやお得なパックメニューの強化が支持されているそうです。
出典:ケンタッキーフライドチキンHP https://www.kfc.co.jp/menu
いかがでしたでしょうか。
SWOT分析の手法については、ミラサポをはじめ、色々なサイトでも紹介されていますので、ぜひ色々な情報を参考にしながら事業計画を策定してみてください。
当事務所は初回相談無料です。お困りごとがございましたらぜひお気軽にお問い合わせください。