小規模事業者持続化補助金の結果を調べてみました。(H29追加公募)

 

皆さん、こんにちは。王子かわはし事務所の川橋です。

平成29年実施の小規模事業者持続化補助金の2次募集について、採択結果が発表されました。

まずは、採択された事業者のみなさま、おめでとうございます!

採択結果はこちらのページから確認することが出来ます。

日本商工会議所の採択結果ページ
全国商工会連合会の採択結果ページ

前回の投稿でお伝えしたとおり、採択率が高いのではないかと推測していたので、検証を兼ねて結果を調べてみました。

採択の件数について(全体と団体別)

まずは採択の件数ですが、

・日本商工会議所:2,649件
・全国商工会連合会:2,199件
合わせた合計:4,848件

という結果でした。

応募数が少なかったのか、あるいは予算の都合なのか、想定していた6,000件の採択より1,000件ほど少なくなった模様です。

また、カバーしているエリアの範囲と事業者数を考えると、日本商工会議所のほうが件数は多くなるみたいです。この傾向は前回以前の公募でも同様のようでした。

 

採択の件数について(都道府県別)

都道府県別で見てみると、東京が1番の278件でした。その後、兵庫県、大阪府、愛知県、福岡県と続きます。

ちなみに、熊本県は1回目の公募は地震対策の枠組みもあった影響で1番目の採択件数(1,349件)でしたが、今回は143件と13番目になりました。

人口の比率だけで考えると、埼玉県、千葉県、神奈川県あたりの件数が伸びなかったのでしょうか。

また、最小採択件数となった秋田県は東京都と比べると採択件数に23倍近くの差があります。逆に、兵庫県は1回めの公募でも4番目であり、小規模事業者持続化補助金に関心が高い地域と考えられます。

(クリックで画像を拡大することが出来ます)

採択率はどうなったの?

創業補助金やものづくり補助金と違って、小規模事業者持続化補助金には応募件数が開示されません。なので採択率に関してハッキリしたことは申し上げられないのですが、今回は事業承継がテーマで加点要素だったことと、過去に採択されている事業者は暫時減点されるという審査でした。(公募要領より)

したがって、事業承継を行う補助事業をテーマにした事業者と、これまでに採択されていなかった事業者の採択率は高かったのではないでしょうか。

今回不採択でした、、

今回不採択だった場合でも、考えた事業そのものが否定されたわけではありません。

補助金の申請に取り組んで作成した申請書の内容によって、作成前よりも目標が明確になり、事業がブラッシュアップされたのではないでしょうか。

また、別の補助金(全国に3,000種類あると言われています)や、来年の小規模事業者持続化補助金(予算が確定していないので暫定ですが)にチャレンジしていただければと思います。

当事務所では、補助金に関する支援を行っていますので、もし気になる点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

この記事を書いた人

川橋 隆則

中小企業診断士 当事務所の代表を務めています

パティシエからスタートして、システムエンジニアとなり、その後に経営コンサルタントとなった
ちょっと変わった経歴の持ち主です。